昨日の対談。

昨日観覧してきた(観覧という表現で良いのかな?)対談ですが、「ふつうってどんなこと?障害者って誰のこと?」というタイトルがついていました。ちなみに話者のニキリンコさんはアスペルガー症候群の診断を受けておられ、もうひとりの倉本智明さんは視覚障害者でいらっしゃいます。「細部まで詰めて打ち合わせするとそこで満足して本番に差しつかえるから」という理由で、半ばぶっつけ本番のような形式で対談が行なわれており、結果的に「障害者のもつ障害の差から生じる生活していく上での難しさ」がテーマとなっていたような気がします。アスペルガー的こだわりからなのか、翻訳家という職業のせいなのか、細部まで事細かに語られるニキさんが印象的でした。もう一つ印象的だったのが、会場から出た「(障害として)どのような配慮を希望するか」というような内容の質問に、「優れた配慮だと(あまりに自然なので、それが配慮だと)気付かないからね」とおふたりが仰っていたことでしょうか。

お二方の飄々としたキャラクターで、終始なごやかなムードでお話は進みました。