ダイアログ・イン・ザ・ダーク

昨日行って参りました。私にとって、今回のメインイベント(もちろんほかがおまけとかいうつもりは毛頭ないです)
内容は、8人を1グループとして、視覚障害をもつアテンダントに誘導されながら暗闇の中を進むというもの。目を開けていても閉じていても変わらない、本当に一寸先も見えない暗闇の中を与えられた白杖アテンダント、自分以外の参加者の声、自分自身の視覚以外の感覚を頼りに歩きます。

会場の中は、平坦な何もない場所ではなく、日常生活で出会いそうな道や場所やモノがあちこちに用意されています。会場に入ったときは、視覚を封じられた状態に緊張して、本当にがちがちの状態でした。白杖もうまく使えないし。それでも少しずつ自分のおかれた状態に慣れてくると、ほかのひとの体温とか音がする方向なんかがわかるようになり、なんとなく音から位置や距離がつかめるようになってきました。触ったモノの材質もわかるし。なんだ、意外と優秀じゃん、自分の感覚、という感じです(笑)

私と友人の参加したグループには、小学生くらいの男の子がいました。子供って凄い。一番順応するのが早くてあちこち躊躇なく動き回ってます。さっきは遠くから声がしたのに、今度はすぐ隣から声がするよ!その子の性格によるものも大きいのでしょうが、びっくりの連続でした。

最後に少し休憩があって、外に出ました。今度は明るさに慣れるのにちょっぴり苦労しました。外に出てから、グループ集まって感想を話し合うのですが、暗闇の中で感じたある種の連帯感みたいなものがしゅるしゅると引っこんで、皆おずおずとした感じで話すように。見える世界と見えない世界ではコミュニケーションも変わるのかな。

今回は短い時間(1時間半弱)でしたが貴重な経験をしたと思ってます。次回もまた参加したいな。あと、自分の感覚をもっとちゃんと使えるようにしたいな。